ムダ毛は身体の色々なところに生えていますが、毎日お手入れをするのはとても大変です。
なので、サロンやクリニックで脱毛を受けることを考えている人は、大勢いるのではないでしょうか。
脱毛で主流になっているのは、レーザーや光を使った施術ですが、どちらも毛周期というものが大事になってきます。
では、毛周期とは何なのか、解説していきます。
脱毛に大切な「毛周期」とは
人の毛は、一定の周期によって成長しています。
脱毛を行う際には、その中の一定の期間を狙う必要があります。
では、実際にどのような周期になっているのかを確認していきましょう。
成長期
毛は、毛穴の奥にある毛母細胞という細胞が成長して、細い産毛から、黒くてしっかりした毛に成長します。
その成長が始まってから終わるまでの周期を、成長期といいます。
脱毛のための光やレーザーは、メラニン色素に反応して、活発な毛母細胞を破壊するという仕組みになっています。
そして、メラニン色素が多く、毛母細胞が活発なのは、成長期の毛です。
そのため、脱毛施術では基本的に、成長期の毛が対象になります。
退行期
成長期が終わると、次は退行期という周期へと移ります。
毛が役割を終えて、抜ける準備をするための期間です。
成長期と比べてメラニン色素が薄くなり、光やレーザーの反応を受けにくくなります。
その上、成長のための毛母細胞の運動も、活発ではなくなります。
よって、退行期の毛への、脱毛施術の効果はあまり期待できません。
休止期
退行期の最後には、毛は毛穴から抜け落ちます。
その後でまた成長期を迎えますが、それまでの間は休止期です。
毛穴がまた毛を生み出せる状態に戻り、新しく毛母細胞が作られます。
毛母細胞が成長前の状態なので、メラニン色素はほとんどないです。
そのため、退行期と同様に、脱毛の効果は期待できません。
部位別の毛周期の目安
人の毛は、どの部位であっても同じ周期を繰り返します。
けれど、部位ごとに周期の長さが違います。
では、脱毛で定番の部位ごとの周期はそれぞれどれくらいなのか、見ていきましょう。
VIO・脇
脱毛の定番であるVIOの成長期は、大体4ヶ月から1年くらいの長さがあります。
そして、退行期と休止期は1年から1年半ほどです。
また、ワキも定番ですが、周期は短めで、成長期が約4ヶ月、退行期と休止期が約3ヶ月です。
どちらも退行期と休止期の方が若干長いため、毛穴全体の中で成長期が占める割合は少なめということになります。
足・腕
腕の毛周期は、成長期がだいたい3ヶ月から4ヶ月、退行期と休止期が約4ヶ月です。
そして、足は成長期が4ヶ月、退行期と休止期は6ヶ月程度が目安となっています。
どちらもあまり大きな差はなく、1年の内に新しい周期へと移ります。
また、指の周期もそれぞれ同じなので、手の指や足の指の脱毛をする際にも、同じ周期を参考にすると良いです。
顔
顔の毛周期は、体全体の中でも非常に長いです。
そして、成長期がおよそ4ヶ月から1年、休止期が約3ヶ月と、成長期の方が大幅に長いという特徴もあります。
そのため、顔全体で見ると、毛穴の半分以上が成長期の毛です。
顔の毛は産毛が多いのでそこまで目立ちませんが、男性だとヒゲでわかりやすく、女性でも人によっては気になる場合があるでしょう。
毛周期に合わせて脱毛効果を高めるコツ
効率的に脱毛するには、毛周期のことを考えた上で工夫をしなければいけません。
では、どうすれば脱毛効果を高められるのか、そのコツをお教えします。
2~3ヵ月に1回施術を受ける
毛周期は、部位で全部揃っているのではなく、毛穴ごとに違います。
つまり、成長期の毛穴もあれば、退行期や休止期になっている毛穴もあるわけです。
そのため、全部の毛穴でまんべんなく脱毛するために、だいたい2ヶ月から3ヶ月に1度の頻度で施術を受けるようにしましょう。
成長期の毛を逃さないよう、一定の間隔で光やレーザーを当てることが大切です。
だんだんと間隔を空けていく
脱毛は1回の施術で完了するわけではなく、同じ毛穴に対して複数回の光やレーザーの照射が必要です。
そして、何度も照射された毛穴は、だんだんと成長スピードが遅くなり、脱毛に適した成長期のタイミングがずれていきます。
効率的な脱毛を実現したいのであれば、そのずれに合わせて、間隔を遅らせるようにしましょう。
同じ部位で2回から4回の施術を受けたら、1ヶ月程度遅らせるのが目安です。
まとめ
毛周期に関することは、脱毛サロンやクリニックでも、事前のカウンセリングなどで説明されるはずです。
けれど、どのような間隔で施術を受けるのかは、自分で決めなければいけません。
よって、効率的に脱毛を行うには、自分でも毛周期について知っておくことが大切です。
脱毛する部位の周期をしっかり把握した上で、脱毛に臨みましょう。